フェイスブック・アーカイブ

斎藤清のふだん着のライフスタイル、斎藤清のクリエイティビティ、斎藤清美術館の企画展ニュース、ニュー美術館への実験的こころみ、斎藤清の町やないづ、アート・リラクゼーションの町やないづなど、こうした多彩な情報を斎藤清作品を通して発信して行こうと、斎藤清美術館公式フェイスブックはスタートしました。
第1回目は、2014年9月17日(水曜日)でした。

「フェイスブック・アーカイブ」では、スタート時から現在までの投稿テキストの中から、アクセス数の多かったコンテンツを中心にピックアップしてアーカイブとしました。
まとめて読んでみると、当時のことが手に取るように思い出され、ここから新たな夢、新たな企画が立ち上がってくるようです。
(一部、加筆修正しました)

2015年12月29日 (火曜日)

先週、駐日ノルウェー王国大使館から会津の斎藤清美術館に、素敵なクリスマスプレゼントが届きました。

2017年秋、斎藤清美術館では、斎藤清没後20周年記念としまして、ノルウェーの世界的画家&版画家エドワルド・ムンクとの特別企画展「ムンク&斎藤清展」を開催いたします。ノルウェー王国大使館からは、すでにその特別企画展の「後援」をいただいておりましたが、その旨を記したオフィシャル文書がクリスマスの日にノルウェー王国大使自らの署名入りで届きました。ノルウェー語と日本語版の2タイプです。

フォトは、1988年作「会津の冬 (78) 坂下」。会津はそば処、雪の中の空色の暖簾が印象的です。いま、北欧ノルウェーも、会津と同様、雪の中でのニュー・イヤーを待つばかりです。皆さまもよいお年をお迎えください。

斎藤清美術館は、元旦から開館です。

会津の冬 (78) 坂下 1988年 木版画 斎藤清美術館所蔵
Winter in Aizu (78) Bange

2015年12月12日 (土曜日)

残すところ、2日間だけとなりました。東京渋谷ヒカリエ8F「CUBE 1. 2. 3. 」にて開催中の「斎藤清版画展/オリジナル・モダーン」は、明日の日曜日13日までです。入場無料です。美術館グッズの特別価格でのご提供も、明日までとなりました。

フォトは、1975年作「雪 夕陽」。斎藤清は、夕陽、夕焼け、夕映えを見事に使い分けて描いていました。夕陽シリーズでは太陽に、夕焼けシリーズでは雲にフォーカスして、それぞれ異なる世界、異なる味わいをつくりあげています。
晴れた日の夕暮れ時には、いくつもの物語が宿っているのかも知れません。

この年、1975年、斎藤清は精力的に新作展を開催し、いくつかの展示会にも出品しました。そして、この年の9月、40年もの長い付き合いのあった棟方志功が没。享年72歳。「雪 夕陽」は、志功の死の翌々月、11月の国画会版画展(東京セントラル美術館)にて発表された作品です。

斎藤清は、20代の時、美術教諭成田玉泉の紹介で志功と知り合いになり、1956年、1957年には、「棟方志功・斎藤清近作発表展」を開催しました。斎藤清の棟方志功観も、とても気になるところです。

雪 夕陽 1975年 木版画 斎藤清美術館所蔵
Snow, Sunset

2015年12月3日 (木曜日)

昨日、12月2日 (水曜日)から、「斎藤清版画展/オリジナル・モダーン」がはじまりました。会場は、渋谷ヒカリエ8F「CUBE 1. 2. 3. 」。入場無料です。

初日から、いくつもの声が届きました。「一見、シュールなものから、とても親近感を覚える作品まで、斎藤作品の幅広さを楽しむことができました。」「噂にたがわず、桂 (京都)の構図は素晴らしい!」「きっと、期間中に、もう一度見に来ると思います。」

フォトは、1963年作、コラグラフによる「カフェ クーポール、パリ」。「斎藤清版画展/オリジナル・モダーン」は心地いいアート空間、今月13日 (日曜日)までです。カフェに立ち寄るように、お気軽にどうぞ。

カフェ クーポール、パリ 1963年 コラグラフ 斎藤清美術館所蔵
Café Coupole, Paris

2015年11月21日 (土曜日)

1970年、版画家/斎藤清は、東京から鎌倉へ移り住みました。ここを拠点に、鎌倉をはじめ、京都や奈良、故郷の会津、世界を旅して、多彩な創作活動に取り組みました。

フォトは、鎌倉シリーズの中から、1985年作「梅雨、鎌倉」。ここでも、前回同様、版木の木目を装飾的に配した表現法が取り入れられています。黒猫の光沢として、艶として、そして紫陽花の葉脈として。。。とてもナチュラルで、一見、木目とは気づかないかも知れません。

12月2日 (水曜日)から開催の「斎藤清版画展/オリジナル・モダーン」で、この独創的な版画手法を鑑賞するだけでも、斎藤作品を何倍か多く楽しむことができそうです。会場は、渋谷ヒカリエ8F「CUBE 1. 2. 3. 」。入場無料です。ご来場をお待ちしています。

梅雨、鎌倉 1985年 木版画 斎藤清美術館所蔵
Rainy season, Kamakura

2015年11月19日(木曜日)

先週、東京渋谷ヒカリエに、色とりどりのクリスマス・イルミネーションが点灯しました。ここ、渋谷ヒカリエの8F「CUBE 1. 2. 3.」にて、12月2日(水曜日)から13日(日曜日)まで、「斎藤清版画展/オリジナル・モダーン」が開催されます。入場無料です。

フォトは、1973年作「競艶」。生前、斎藤清はたくさんの猫たちを描きましたが、ここでちょっと注目していただきたいのは、その猫たちの被毛パターンです。
斎藤は、版木に元々ある木目をさらに彫り込んで、それを装飾的に配する独自の版画手法を確立し、それをこの作品にも取り入れています。展示会場で、その妙味をご覧ください。

斎藤清曰く、「鎌倉にいた頃、知り合いの家で猫をたくさん飼っていた。ある時、知り合いを訪ねて行くと、猫たちが一斉に立って一列に並んだことがある。ちょっとびっくりしたけど、その瞬間に、猫たちの構図を掴んだんだ。」こうして誕生した作品「競艶」、タイトルも素敵です、「競演」ではなく「競艶」、英語で言えばビューティ・コンテストです。

競艶 1973年 木版画 斎藤清美術館所蔵
Beauty Contest

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