フェイスブック・アーカイブ

斎藤清のふだん着のライフスタイル、斎藤清のクリエイティビティ、斎藤清美術館の企画展ニュース、ニュー美術館への実験的こころみ、斎藤清の町やないづ、アート・リラクゼーションの町やないづなど、こうした多彩な情報を斎藤清作品を通して発信して行こうと、斎藤清美術館公式フェイスブックはスタートしました。
第1回目は、2014年9月17日(水曜日)でした。

「フェイスブック・アーカイブ」では、スタート時から現在までの投稿テキストの中から、アクセス数の多かったコンテンツを中心にピックアップしてアーカイブとしました。
まとめて読んでみると、当時のことが手に取るように思い出され、ここから新たな夢、新たな企画が立ち上がってくるようです。
(一部、加筆修正しました)

2018年12月25日(火曜日)

ただいま、会津の斎藤清美術館では、会津の冬〜白からはじまる「ふぶく日のシルエット」展開催中です。2019年2月24日(日)まで。

会津の豪雪を知らない都会の人たちや若い人たち、あるいは映像でしか雪を知らない人たちには、「会津の冬」の雪の描写がもこもこ、ふわふわと、とても可愛く、何かのゆるキャラにも似て、愛くるしく見えるようで。。。

同じ「会津の冬」を見ていても、
ある人は「懐かしい」と言い、
ある人は「あたたかい」と言い、
またある人は「新しい」と言い、
そしてある人は「かわいい」と言い。

斎藤清がこだわっていたのも、「構図」でした。
会津の冬は、自らが理想とする構図と、ふぶいた日の雪のシルエットとの、いわば共同作業だったのかもしれません。
もこもこ、ふわふわ、ふんわりと、単純化された造形の面白さ、シルエットの美しさに目を奪われてはいかがでしょう。
年内は、こんどの金曜日12月28日まで。新年は、1月4日から開館です。

2018年12月21日(金曜日)

ふぶく日ほど、雪のシルエットは多彩です。
同じ屋根に積もる雪だって、同じシルエットにはなりません。屋根に積もった雪がもう一度、宙に舞って、舞い上がって、一向に落ち着きがありません。まるで、地上から雪が降ってくるようにも見えるんです。
斎藤清は、こうしたふぶく日の風景に触発されました。

ただいま、会津の斎藤清美術館では、会津の冬〜白からはじまる「ふぶく日のシルエット」展開催中です。2019年2月24日(日)まで。

もこもこ、ふわふわ、ふんわり、雪の止んだ後の造形の面白さ、シルエットの美しさに目を奪われたっていいはずです。作品から受ける印象は、本来千差万別なんですから。
これは、ふぶいた日の雪のシルエット。これは、ボタン雪のシルエット。これは、ふぶいた日から数日経ったシルエットなど、こうした見方も面白いかもしれません。

いくつかの仕掛けが施された本展示空間の中で、心を空っぽにして、もう一度、「会津の冬」と向き合ってはいかがでしょう。
いままでとは違った感動を覚えた時、
それはこの作品の新しい魅力に気づいた時かもしれません。

2018年12月18日(火曜日)

ただいま、会津の斎藤清美術館では、会津の冬〜白からはじまる「ふぶく日のシルエット」展が開催中です。来年、2019年2月24日(日)まで。
「会津の冬」をご覧になるなら、冬の会津へどうぞ。

   ○
「雪があっても、いつでも描けるわけではない。私の場合、雪の降る日か、ふぶく日、夕方などの寂しい風景に触発を受けた」と、斎藤清。
会津の冬は、郷愁をモチーフにした作品では決してなく。
また、こうも言っていました。
「冬は一番、絵になりやすい。雪が要らないところを消して、私が描きたいものだけを残してくれる」。

斎藤清が最もこだわっていたのは、「構図」でした。
会津の冬は、自らが理想とする構図と、ふぶいた日の雪のシルエットとの、いわば共同作業だったのかもしれません。
時にはせめぎ合いながらも、画家として共通のスタンスをふぶく雪の中に見出したのは確かでしょう。

会津の冬の新しい魅力をお楽しみください。
   ○

先日12月16日(日)で、東京渋谷ヒカリエでの「ザ・トールマン コレクション」は、終了いたしました。大勢の方々にご来場いただき、感謝いたします。
おかげさまで、トールマン・ギャラリーの作品販売会も好評でした。

2018年12月14日(金曜日)

残り、3日間となりました。
斎藤清をはじめ、棟方志功、恩地孝四郎、篠田桃紅、浜田陽三など、世界のアートシーンに重要な足跡を残したアーティストの珠玉作品が一堂に──。
東京渋谷ヒカリエ 8/CUBEにて、「ザ・トールマン コレクション」展開催中です。こんどの日曜日16日まで、入場無料です。

今週、12月11日(火)の日本経済新聞朝刊に、現代美術蒐集家ノーマン・トールマン氏と斎藤清の出会いが掲載されました。タイトルは、始まりは「日本のピカソ」。
トールマン氏と斎藤清の出会いは、奇遇であり、とてもドラマチック、これだけでも2、3本のムーヴィーが作れそうです。

2人の出会いについては、以前の投稿でもご紹介しました:
「1967年、当時アメリカ外交官だったトールマン氏は、研修で出向いたニューヨークの画廊でたまたま見かけた斎藤清の一枚の版画作品「ハニワ」に心を奪われ、魅せられ、研修中にもかかわらず、心ここに在らずの状態に──。
ここから、トールマン氏の壮大なコレクター人生がはじまりました」。

お仕事帰りに、ショッピングの合間に、お立ち寄りください。
国内では、この「ザ・トールマン コレクション」展が最後の展示となります。この後、この中のいくつかの作品はアメリカの美術館に収蔵されることになっていますので。
また、会場では、トールマン・ギャラリーの小作品販売会も同時開催しています。

東京渋谷ヒカリエ8階 8/CUBEで、お会いしましょう。

2018年12月7日(金曜日)

東京渋谷ヒカリエ 8/CUBEに、斎藤清をはじめ、棟方志功、恩地孝四郎、篠田桃紅、浜田陽三など、世界のアートシーンに重要な足跡を残したアーティストの珠玉作品が一堂に──。
ただいま、世界屈指の現代美術蒐集家「ザ・トールマン コレクション」展開催中です。12月16日(日)まで、入場無料です。

ことしの夏、ノーマン・トールマン氏は、永年の疑問を解消するため、抽象表現主義の篠田桃紅にお会いしたとのことです。
トールマン氏は、「横顔がそっくりですけど、斎藤先生の『さんご (B)』という作品のモデルは、篠田桃紅さんでは?」
すると、しばらくして、「そう、あの作品のモデルは、私よ」と。
篠田桃紅は、半世紀以上ぶりにカミング・アウト。
彼女は、現在105歳、まだまだ現役です。
同一空間に、「さんご(B)」と、篠田桃紅の作品「旅」が展示されることなど、もう二度とないかもしれません。

ご存知のように、篠田桃紅の従弟にあたるのが映画監督の篠田正浩氏です。
篠田桃紅の著書「103歳になってわかったこと」は、ベストセラーにもなりました。

1 2 3 24

TOP