フェイスブック・アーカイブ

斎藤清のふだん着のライフスタイル、斎藤清のクリエイティビティ、斎藤清美術館の企画展ニュース、ニュー美術館への実験的こころみ、斎藤清の町やないづ、アート・リラクゼーションの町やないづなど、こうした多彩な情報を斎藤清作品を通して発信して行こうと、斎藤清美術館公式フェイスブックはスタートしました。
第1回目は、2014年9月17日(水曜日)でした。

「フェイスブック・アーカイブ」では、スタート時から現在までの投稿テキストの中から、アクセス数の多かったコンテンツを中心にピックアップしてアーカイブとしました。
まとめて読んでみると、当時のことが手に取るように思い出され、ここから新たな夢、新たな企画が立ち上がってくるようです。
(一部、加筆修正しました)

2017年1月20日(金曜日)

斎藤清美術館では、新春の斎藤清版画展「『白』からはじまる」が開催中です。
3月20日(月)まで。

いま、斎藤清の町やないづは、大寒波の影響で、文字通り斎藤清の「会津の冬」そのものです。
斎藤清はいつも言っていました、
「冬は一番、絵になりやすい。白い雪が要らないところを消して、形を作ってくれるのさ」。
斎藤清が描いた「会津の冬」を観覧した後は、大自然が描いた「会津の冬」を体験してはいかがでしょう。

会津の一面の雪景色、そんな圧倒的なモノクロームの中で、斎藤清は点景としてとても効果的なアクセントを施していました。
例えば、黄色い踏切、青い標識、赤いポスト、青い雪、など。
初期の「会津の冬」では見ることができなかった色使いが後期の「会津の冬」では異彩を放っています。

作品は、点景にフォーカスした白い郷/灯る色彩の「会津の冬」シリーズです。

会津の冬(101) 坂下町 杉 1992年 木版画

会津の冬(50) 柳津 1981年 木版画

会津の冬(75) 喜多方 1995年 木版画

会津の冬(66) 喜多方、南町 1986年 木版画

2017年1月17日(火曜日)

ただいま、会津の斎藤清美術館では、新春の斎藤清版画展「『白』からはじまる」が開催中です。3月20日(月)まで。

そして、山口県周南市の周南市美術博物館さんにおきましては、斎藤清生誕110年、没後20年にちなみまして、「斎藤清の世界」展が開催されております。
今回の展覧会では、周南市在住の個人コレクターの方々の作品を中心に、斎藤清の初期から晩年にいたるまでの木版画やコラグラフ、墨画など約160点が一堂に展示されております。
2月19日(日)までです。
http://s-bunka.jp/bihaku/

中国、四国地方の方々、九州方面の方々は、ぜひ、この機会に「斎藤清の世界」をお楽しみください。
会津藩と長州藩、斎藤清がとりもった新しいつながりのはじまりです。

「斎藤清の世界」展からの作品をピックアップしました。

かすみ 慈愛 1991年 木版画

パーティー 1963年 木版画

ミルク 1949年 木版画

仲間達 (B) 1974年 木版画

2017年1月8日(日曜日)

斎藤清がはじめて版画を制作したのは、1936年。
それからしばらく経った1940年前後、斎藤清の代表作の一つ「会津の冬」の版画制作に着手しました。
ちょうどその頃です、斎藤清がノルウェーの画家&版画家エドヴァルド・ムンクの作品に出会って、夢を感じたり、同質感を感じたり、自然に引き寄せられ、大いに触発されたのは。。。北欧と東北、同じ北国ということで同質のものを感じたとのことです。

そして、1944年、斎藤清は友人の紹介で朝日新聞社に入社し、週刊誌の表紙を描きながら、10年間のサラリーマン生活を送ることに。そんな時、寸暇を惜しんで、新聞社近くの有楽町や日比谷公園の方まで出かけて街の風景をスケッチしました。
引揚者や進駐軍のジープ、市電バスや木炭バス、日劇裏や雑踏、などなど。
こうしたスケッチに混じって、黒の濃淡だけでデッサンしたエドヴァルド・ムンク作品の模写がありました。

「僕は、独学自得の画家だ。先生に師事したことはない。自分が好きだったムンクの作品などを模写して先人に学び、自分の絵を作り上げてきたんだ」と、斎藤清。

2017年は、斎藤清没後20年、斎藤清美術館開館20周年です。
そのアニバーサリーとしまして、今秋10月7日(土)から10月29日(日)まで、斎藤清美術館にてノルウェー王国大使館後援のもと、特別企画展「ムンク&斎藤清」展が開催されます。

スケッチ「有楽町」(福島民友「私の半生」から)

2017年1月3日(火曜日)

謹賀新年。
本年も、日本のどこかで、世界のどこかで、そして斎藤清美術館でお会いしましょう。

ことし2017年は、斎藤清没後20年、斎藤清美術館開館20周年です。
もっと斎藤清らしい美術館、世界とつながるニュー斎藤清美術館を目指して、ことしからもう一度、新しく —— 。
斎藤清美術館は、「白」からはじまる。

新春の企画展、斎藤清版画展「『白』からはじまる」も、1月1日からはじまりました。
フォトは、その企画展ポスターで用いた「会津の冬 (坂下)」です。
斎藤清曰く、
「僕が初めて、『会津の冬』の版画を制作したのは1940年頃。
坂下の町の中を親子が歩いていく『会津の冬 (坂下)』や、お堂の脇をケットーをまとった女性が通る『会津の冬 (御母堂)』など、5点の『会津の冬』を描いた」。
さらに、「特に、『会津の冬 (坂下)』は、実景であったとしても、手をつないで歩く母子の姿は、かつて4歳の時、この土地を後にした母と自分の姿をダブらせて作った作品であることを否定はできない」。

会津の冬 (坂下) 1938年 木版画

企画展ポスター

2016年12月30日(金曜日)

今月18日(日)に終了しました東京渋谷ヒカリエでの第3回斎藤清版画展の投票結果が出ました。
多くの方々にご参加いただき、とても感謝しております。

「わたしが選ぶ、わたしの好きな斎藤清作品」- “2016, Best of the Best.”は、次の通りです。あなたが選んだ斎藤清作品は、何位でしょうか? 

★第1位は、会津の冬(57) 猪苗代 1982年 木版画 407票
★2位は、凝視 (猫) 1971年 木版画 306票
★3位は、凝視 1962年 木版画 287票
★4位- パリ、朝市 1989年 木版画 236票
★5位- シグナル (A) 1962年 木版画 234票
★6位- 会津の冬(71) 若松 1987年 木版画 233票
★7位- 六月 1982年 木版画 227票
★7位- 凝視 1952年 木版画 227票
★9位- 雨、パリ(B) 1962年 木版画 211票

★10位- ニューメキシコ 192票
★11位- 桂 (京都) 174票
★12位- 会津の冬(1) 窪 161票
★13位- 石庭 (C) 134票
★14位- 白磁 129票
★15位- さんご(B) 124票
★16位- 舞妓、京都(H) 120票
★17位- ショップガール パリ 118票
★18位- タヒチ(1) 114票
★19位- 雨のミシガン 110票
★20位- 裏磐梯(青沼) 105票
★21位- 秋 86票
★22位- カフェ クーポール パリ 78票
★23位- パンジー 71票
★24位- ノスタルジア (ボストン)65票
★25位- メキシコ(1956)(2) 45票

総票数は、4,194票。とてもエキサイティングな投票結果でした。
「会津の冬」シリーズが首都圏でも、こんなに票を集めるとは想像しておりませんでした。
「凝視」シリーズの猫ちゃんたちは、3作品全てBest 10内。改めて、根強い人気を再確認しました。
こうした中、大健闘作品と言えば、「シグナル (A)」かも知れません。各地で満遍なく人気作品との評価で、渋谷ヒカリエにノミネートされたわけですが、接戦(1票差)を制してBest 5という快挙にはちょっと意表を突かれたような ——。
版画家斎藤清の作品は、ゆうに1,400点以上。ここから厳選した25点での“2016, Best of the Best.”でした。

いよいよ、来年2017年は、斎藤清没後20年、斎藤清美術館開館20周年です。
新春の斎藤清版画展「『白』からはじまる」は、1月1日 (日曜日)からスタートです。
皆さま、良いお年をお迎えください。

会津の冬(57) 猪苗代 1982年 木版画

凝視 (猫) 1971年 木版画

凝視 1962年 木版画

パリ、朝市 1989年 木版画

シグナル (A) 1962年 木版画

会津の冬(71) 若松 1987年 木版画

六月 1982年 木版画

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