フェイスブック・アーカイブ

斎藤清のふだん着のライフスタイル、斎藤清のクリエイティビティ、斎藤清美術館の企画展ニュース、ニュー美術館への実験的こころみ、斎藤清の町やないづ、アート・リラクゼーションの町やないづなど、こうした多彩な情報を斎藤清作品を通して発信して行こうと、斎藤清美術館公式フェイスブックはスタートしました。
第1回目は、2014年9月17日(水曜日)でした。

「フェイスブック・アーカイブ」では、スタート時から現在までの投稿テキストの中から、アクセス数の多かったコンテンツを中心にピックアップしてアーカイブとしました。
まとめて読んでみると、当時のことが手に取るように思い出され、ここから新たな夢、新たな企画が立ち上がってくるようです。
(一部、加筆修正しました)

2017年5月20日(土曜日)

ただいま、斎藤清美術館では、アニバーサリーイヤー2017 斎藤清版画展「BEST OF THE BEST – 第1部」が開催中です。
そして、10月7日(土)からは、ノルウェー王国大使館後援のもと、特別企画展「ムンクX斎藤清」展 〜70余年の時を超えて〜 が開催されます。
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1940年前後、斎藤清は代表作の一つ「会津の冬」の版画制作に着手しました。
ちょうどその頃です、美術誌でエドヴァルド・ムンクの作品を目にしたのは。。。

斎藤清曰く、
「三十代前半、クロッキーを独学していた頃、ムンクやゴーギャンの作品が僕の心に語りかけてきた。特に、ムンクに対しては、北欧的な幻想や夢に、同じ東北生まれの自分が同質感、共感を覚えた」。

この時期、斎藤清は、ムンクのリトグラフ『病める子』を好んで模写し、光の明暗、対象の濃淡など、西洋近代美術の技法を独学で身につけ先人に学んでいました。

ムンクにとっても、『病める子』ははじめての代表作であり、特別な存在でした。
モデルは、ムンクが13歳の時、結核で亡くなった姉のソフィーエ。最初のバージョン、1885-86年作油彩画『病める子』は、ムンク芸術の突破口となり、当時全盛だった写実主義と決定的に袂を別つ作品となりました。
この作品以降、ムンクは、より個人的で感情に満ちた表現を志すようになって。。。

斎藤清曰く、
「ムンクの絵は、非常に複雑だけど、それをマッス(塊)として表現していることに、自分と似たようなものを感じ、憧れもした」。

当時ムンクを指導した著名な画家クリスティアン・クローグは、
「ムンクは物事の本質だけをとらえ、それだけを絵にしている。それ以外のことは彼にとって重要ではない」。

これと同じことを斎藤清も言っていました、
「すべてを雪で覆いつくす会津の冬は、単純化の姿そのもの。冬は一番、絵になりやすい。白い雪が要らないところを消して、描きたいものだけを残してくれる」。

フォトは、会津の冬(71) 若松 1987年作の木版画。
「この絵は好きなんだ、寂し気だろ。静まり返っている。会津に帰って初めての冬に描いたんだ」と、斎藤清。

会津の冬(71) 若松 1987年 木版画。

2017年5月1日(月曜日)

会津の冬から、さつきの会津へ、会津もいよいよ新緑の季節です。

前々からの計画だったり、ふと思い立ったら、クルマで、電車で、斎藤清美術館へ。せっかくの連休ですし、美術館のあとは、門前町を散策したり、温泉につかったり、ちょっと寄り道をしたり、アート・リラクゼーションをどうぞ。

ただいま、斎藤清美術館では、アニバーサリーイヤー2017 斎藤清版画展「BEST OF THE BEST – 第1部」が開催中です。
「BEST OF THE BEST – 第2部」は、7月1日(土)から。
「BEST OF THE BEST – 第1部/第2部」でなければ観覧できない作品も展示されていますので、お見逃しなく。

また、アニバーサリーな秋、10月7日(土)からスタートする特別企画展「ムンクX斎藤清」展 〜70余年の時を超えて〜 の簡易版リーフレットが完成しました。館内に置いてありますので、ご自由にお持ち帰りください。
ほんの一部しかまだご紹介しておりませんが、きっと驚きの企画展となるはずです。

多目的ホールの「アイ・アム・ムンク」撮影パネルも、連日人気です。インスタグラムで、世界中にたった一枚しかない「叫び」を公開してはいかがでしょう。

作品は、この春発刊された版画家 斎藤清の世界200選「BEST OF THE BEST 200」からのご紹介です。

さつきの会津 (1) 1988年 木版画

さざ波 1994年 木版画

薫風 1975年 木版画

嫉妬 1952年 木版画

2017年4月21日(金曜日)

ことしのゴールデンウィークは、じょうずに有給休暇を活用すれば9連休です。
ちょっと勇気がいるかもしれませんが。。。

ただいま、会津の斎藤清美術館では、アニバーサリーイヤー2017 斎藤清版画展「BEST OF THE BEST – 第1部」が開催中です。
斎藤清の代表作「会津の冬」や「凝視」だけでなく、いままでほとんど表舞台に出て来なかったもののコアなファン層からは根強い支持を得ていた作品にもフォーカスした文字通りの BEST OF THE BEST 展です。

同時に、徳島県の相生森林美術館さんでは、斎藤清生誕110年を記念して、斎藤清版画展「『世界のサイトウ』日本人のこころの原郷を描く」が開催中です。4月22日(土)から6月11日(日)まで。
www.whk.ne.jp/~aioiart

富山県の朝日町立ふるさと美術館さんでは、斎藤清没後20年にちなんで、斎藤清木版画展「個性爛漫」が開催中。4月22日(土)から6月11日(日)までです。
www.town.asahi.toyama.jp/buntai/museum.html

せっかくの連休です、会津の斎藤清版画展ですか?
あるいは徳島の斎藤清版画展ですか? 富山県の斎藤清木版画展でしょうか?
西日本の方々、北陸の方々にとっては、斎藤清作品に触れるまたとない機会かもしれません。

作品は、この春発刊されたばかりの、版画家 斎藤清の世界200選「BEST OF THE BEST 200」からのご紹介です。
タイトル通り、ただいま開催中の「BEST OF THE BEST」展とリンクした作品集です。

さつきの会津 (6) 1992年 木版画 (相生森林美術館さん展示中)

梅雨 鎌倉 1985年 木版画 (相生森林美術館さん展示中)

北海道 (A) 1961年 木版画 (個人蔵)

パリ・露天 (1959年12月) 1989年 木版画

2017年4月7日(金曜日)

2冊の斎藤清作品集が発刊されました。
ひとつは、版画家 斎藤清の世界200選「BEST OF THE BEST 200」。
もうひとつは、昨年の『Collection 1』に続く、斎藤清全仕事「Collection 2nd」。

「BEST OF THE BEST 200」は、ただいま斎藤清美術館にて開催中の斎藤清版画展「BEST OF THE BEST – 第1部」とリンクした作品集です。
斎藤清の代表作「会津の冬」や「凝視」だけでなく、いままでほとんど表舞台に出て来なかったもののコアなファン層からは根強い支持を得ていた作品にもフォーカスした文字通りの「BEST OF THE BEST 200」です。
価格は、2,000円。

「Collection 2nd」は、斎藤清70年におよぶ画業を改めて振り返る全3巻作品集の第2巻です。
斎藤清美術館所蔵の約900点のコレクションに加え、各地の美術館や個人所蔵の約100点、さらに既刊作品集への未発表作品など、幅広くカバーリングした壮大な作品集です。
昨年の第1巻は、斎藤作品の初期1928年から1962年まで。そして、今回の第2巻は、1963年から1979年まで。価格は、3,000円。
第3巻は、来年春に発刊予定です。

ことし2017年は、斎藤清没後20年、斎藤清美術館開館20周年です。
この節目の年に、アニバーサリーイヤーにふさわしく同時発刊された2冊の斎藤清作品集。
お問い合わせは、下記のメールからどうぞ。いまなら、初版本がお求めになれます。
bijutsu@town.yanaizu.fukushima.jp

「BEST OF THE BEST 200」表紙&背表紙

「Collection 2nd」表紙

2017年4月1日(土曜日)

新しい年度のはじまり、旅立ちの春です。
斎藤清美術館では、4月4日(火)から、アニバーサリーイヤー2017 斎藤清版画展「BEST OF THE BEST – 第1部」が開催されます。
斎藤清の代表作「会津の冬」や「凝視」だけではありません。いままでほとんど表舞台に出て来なかったものの、コアなファン層からは根強い支持を得ていた作品にもフォーカスした文字通りのBEST OF THE BEST 展です。
きっと、新しい斎藤清ワールドの発掘にもつながるはずです。

「BEST OF THE BEST – 第1部」は、斎藤清の創作スタイル、ライフスタイルに合わせて、7つのコーナーから構成されています。
「白」「佇む」「ピープル」「凝視」「想い」「To Travel is To Draw」、そして「アンソロジー」。
「BEST OF THE BEST – 第2部」は、7月1日(土)からです。

2017年は、斎藤清没後20年、斎藤清美術館開館20周年です。アニバーサリーイヤー「BEST OF THE BEST – 第1部/第2部」の展示作品をご紹介します。

御室 京都 1963年 木版画

夕焼、鎌倉 1979年 木版画

東京会館裏 1947年 木版画 (個人蔵)

会津の冬 (104) 三島町 大登 (1) 1993年 木版画

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