やないづまちなかアートプロジェクト

アートで町を活気づける

「やないづまちなかアートプロジェクト」は、柳津町の商店街にある、今は使われなくなってしまった空き店舗に、武蔵野美術大学生と柳津町民による「柳津町」をテーマにした作品を展示した展覧会です。
新型コロナウイルスの脅威は、アートによる地域の活性化、若きアーティストたちを応援する事業を行う地域おこし協力隊の活動にも影響を及ぼしていました。
こうした状況下におけるアート活動の可能性の一つとして、「やないづまちなかアートプロジェクト」を実施しました。
注目すべきは、美大生は題材である柳津町を、コロナ禍の影響により実際に見ることができないまま、資料から得た情報をもとに「イメージ」して作品を制作したということ。
まだ見ぬ町に対する情熱が込められた作品が生まれました。
そして、それと対になるのが、今まで美大生の作品に触れ、交流してきた柳津町民による作品です。
彼ら自身もまた、この地に暮らしているからこそ知る、「リアル」な柳津町を表現した作品を制作しました。
対照的な互いの作品は、「柳津町」というテーマに答えを出し合い、語り合っているようでした。
美術館の中から外へと飛び出したこの展覧会では、10日間の会期の中、普段美術館に訪れない町民を含めた、約200名の来場者を獲得することができました。
また、小学校と連携した鑑賞授業の実施や、町の企業との連携が実現し、美術館と町民の距離を縮めたほか、学生作品の一部が商店街に寄贈され、空き家の一つが町の中の小さなギャラリーとなったことから、空き家利活用の可能性を提示することができました。

主催:やないづ町立斎藤清美術館
協力:武蔵野美術大学「旅するムサビ」/柳津町民
会期:2021年8月19日〜8月28日
場所:赤べこ通り商店街休憩所 他

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